
2019年の紅白歌合戦もとても素晴らしかったですね、
昨年の紅白歌合戦は、嵐と米津玄師さんのコラボの初披露
Official髭男dismやKing Gnuの紅白初出演など、様々な見所がありました。
そんな中で、亡くなられてから40年が経った
美空ひばりさんが、40年ぶりに紅白出演と謳って出演したことが話題になりました。
ですが、それが
「あまりにも気味が悪すぎる」
「亡くなった人で遊ぶな」
と批判が殺到しているようです。
一体何があったのでしょうか?詳しく調べてみました。
美空ひばりのAIがキモすぎると紅白で炎上。現場には気まずすぎる空気
美空ひばりさんと言えば、1989年に亡くなられた国民的歌姫としておなじみです。
「川の流れのように」を筆頭とする数々の大ヒット曲をいくつも発表されてきました。
昭和の歌姫としておなじみですね。
また、紅白歌合戦にも何度も出場をしていましたが
40年前の出演を最後に、その歌声を紅白で披露することはなくなりました。
紅白歌合戦と言えば、老若男女問わず愛される国民行事といっても過言ではありません。そんなイベントだからこそ、美空ひばりさんのような国民から愛されている歌手が必要なのではないでしょうか?
実際の「AI 美空ひばり」
そこで、紅白歌合戦では
「40年ぶりに美空ひばりさんの歌声を」と掲げました。
といっても、過去の映像を流すのではなく、新曲です。
では具体的にどうするのか?
・AIを用いた音声合成技術により、美空ひばりさんが歌っているように作る
・CGを使用し、美空ひばりさんが動いているようなモデリングをする
で、出来たのが上の画像なのですが...
CGにしてはよく出来ている方だとは思います。
思うんですが...
AI美空ひばり pic.twitter.com/FOl4hK6AZ1
— レ (@asukaiov) December 31, 2019
紅白でAI美空ひばり。なるほどディープラーニングで歌声は復活できるよね。違和感を感じさせない歌声を聴いてココまで来たかと思いつつも、CGの美空ひばりが歌っている姿を見ると、やってはいけない一線を超えている感が強いなあ。断りもなく勝手に歌わされて喋らせられて、人間の尊厳てなんだろう。 pic.twitter.com/4fUG60cCXQ
— Masaoki Hirai (@MasaokiH) December 31, 2019
と、いろいろな反響を呼んでいるようです。
言うまでもなく本人の許可を得ているわけがありません。( それは当然ですが)
百歩譲って歌唱だけならともかく、曲中に「皆さんのことを見守っていましたよ」というような語りを入れられていました。もちろん本人の意思はありません。それは当然ですが。
美空ひばりさんは亡くなった方です。そんな方の意思を完全に無視して、あたかも美空ひばりさんが語っているようなセリフを勝手に言わされていると言うカオスな状況に対し畏怖の感情を抱く人が続出していたようでした。
AI美空ひばり、新曲の間は特になにも思わなかったのにこちらに向けたメッセージを喋った瞬間に「これは倫理的に大丈夫なのか!?」と思ってしまって興味深かった
— ヴォンボ(無理) (@deitoro) December 31, 2019
ていうか美空ひばりがAIとして再現されててライブしてて、しかも「みなさんのことを見守っていましたよ」などと美空ひばりAIが言ってて、死んでしまうと勝手にAIとして再生されてわけわからんこと言わされても抗議できないんだな……最悪……生きよう……とおもった
— 水上文@京都文フリす08 (@livingdead312) December 28, 2019
もし自分が死んだ何十年後に
「あなたのことを見守っていました」なんて事を勝手に言わされたら...と思うと、今回の反応も当然と言えば当然かもしれません。
NHKの番組で
美空ひばりさんの歌声がAIによって現代に蘇り
胸にじんとくるものがあった30年越しの新曲 【あれから】 pic.twitter.com/XCB9H91kcy
— jun⊿MMXX (@junnogi46) December 26, 2019
こちらが実際の映像ですね。
CGとしてはかなりよく出来ているように見えます。
Twitterの反応
例のAI美空ひばり、故人の自由意志とか完全に無視して「お久しぶりです」などと言わせてあまつさえ公共放送が誇らしげに流してしまう時点で、ヒトクローン等と比べてもよっぽど倫理的に激ヤバ案件だと思うのだがどうなのか……? #紅白歌合戦 #NHK
— 酔鏡仙 (@suikyosen) December 31, 2019
AI美空ひばり凄いな。倫理の壁を突き破る感じが。
— 人間食べ食べカエル (@TABECHAUYO) December 31, 2019
やはり、「倫理的にヤバいだろ」といった反応が多いように見受けました。
AI美空ひばり、死者を墓から掘り起こしてしまったような怖さと体は死んでもミームは残るということが合わさってすごい精神的に来るものがあった
— かえる (@otama_jacksy) December 31, 2019
AI美空ひばり、死んだ歌手を人工知能で再現して歌わせるのナチュラルに禁忌を犯した非人道技術感あってワクワクするな
— にょむ@空き箱戦車 (@AkibakoTank) December 31, 2019
いかがだったでしょうか?
ただ、皆さんにわかって欲しいのは、今回の演出が
「死人を使って金儲けをしてやろう」
といったものではなく
「国民的歌手の美空ひばりさんの歌声を、どうにかもう一度お茶の間に届けることはできないか?」
という熱意の元で製作されたと思われる事です。
届き方が不本意だったかもしれませんが、そう言った熱意を汲み取ってもらえれば、作品の形としてとても素晴らしいもの、という見方もできるのではないでしょうか?
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