親 「毎日、何してるの」
ぼく「仕事探しているところだよ」
という大義名分のもと、実家パラサイト生活を満喫していたあの頃の俺
いや、満喫できていたのはこちらにあるように最初の3ヶ月程度であり
今回のお話はもう精神的にも終わっていた時、「日雇い派遣」をたまにしていた時の話である。
お金欲しい バイト駄目 そんな底辺ニートは日雇い派遣
ひとくちにニートと言っても、いろいろな種類に分類されると思う
- ガチ引きこもり型
- モラトリアム型
...いや2種類しか思いつかねぇな
で、この俺にーとらはモラトリアム型だった。
これが何かというと、
まず、前者であるガチ引きこもり型というのは
親とは険悪であり、現状を改善しようとすらせず世間体という概念を放棄したニート
たぶん普通の人が想像する普通のニートである。
そしてモラトリアム型
元ニートが思うに、こっちの方が多いような気がする
あくまで就職活動中であり、それが今に至るまで続いている(という体裁)のニート
ゆえに、親からしてみれば「働きなさい!」とも言いづらく
ほとんど実情に気付いていれど(でもひょっとしたら、上手くいってないだけで本当に就職活動はしてるんじゃないから...)という一縷の希望を捨てきれないという
やっかいなゴミである。
そんなワケだ
すぐにでも正社員として働けるように、バイトをしてはいけないのだ。
でも金は必要なのだ
そこで日雇い派遣を始めたのだ
右を見ても底辺っ!左を見ても底辺っ!www
(誰なんだこいつら)
そんなワケで、まとめてバイト検索↓で日雇いの仕事を探し始めた。
バイトルやらマイナビやらfromAなどの仕事がまとめて見られるという便利なアプリである。
便利なのに何故か意外と知られていない...。
まず説明会兼登録会みたいなのに行った
そこでまず派遣労働者として登録をして、アプリで好きな仕事を探して応募するという流れ
そこでは若い人や暇な大学生も多く、特に何も感じなかった
家に帰った俺は、さっそく次の日にある倉庫のバイトに応募し、決定した。
当時住んでいた実家から原付で30分ほどの場所に集められ、用意されたバスで現地に向かう現場だった。
そして次の日———
日雇い派遣。そこはまさに、地獄だった
20ゴミ、人間で言うと20人ほどだろうか
ほとんどが人生どん詰まりって感じのおっさんおばさんであり
そうでない人は、極端に背が低かったり極端にハゲている人ばかりだった。
ちなみに俺は中途半端にハゲていた
そんなゴミを乗せたドナドナは神奈川県の僻地へと進み
田舎ゆえに敷地がだだっ広い倉庫へとたどり着いた。
やる仕事など、書くに足らない。
ゴミでもできるような仕事だ。
別に辛くもなければキツくもない。ただの単純作業を定刻まで行った。
(一応書いておくけど荷物を決められた位置に仕分けるという仕事です)
休憩時間の食堂、顔を何度か合わせた仲なのか
おっさん同士が談笑している
「この前の最新台が...」
「海物語が....」
パチンコである。
そんな話を、楽しそうに無邪気にしている。
人生、そんなんでいいのか
行く途中に少ない所持金で買ったカップラーメンを一人で静かに啜りながら
俺は、(とうとうこんな世界に足を踏み入れてしまった)と
自分の現状に絶望をし、視界がぼやけてゆく事を感じた。
だが家に帰る頃にはその気持ちも薄れ、いつも通りパワプロアプリをやり、なんjを明け方まで見る生活に浸っていた。
底辺、それでも日雇い派遣はやめられない
フリーターという響きには、何とも言えぬ恐ろしさがあった。
日雇い派遣をしていた時も友達の「今何やってるの?」という質問に
「ニートでぇ〜すっww」と言いお茶を濁していた。
ニートよりフリーターの方が幾ばくかはマシなのに、なぜだろう
ニート時代、俺はずっと
自分はまだ何かしらの劇的な変化を遂げる前で
今の生活はその前フリのようなもの
というような希望的観測をもっていた
希望的観測というか現実逃避というか思考停止なんだけども
ニートと自称していたのも、フリーターと言うよりかは周りの人も上記のような事を思ってくれるんじゃないかと考えていた。
う〜ん、ゴミ!w
そんなわけで、フリーターにならずにその日を凌ぐには
日雇い派遣は最適だった。
周りのゴミどもに対し「俺はこいつらとは違う。こいつらはゴミ。俺は今にもの凄い何かを手に入れる」と考えているゴミだった。
あくまで現実はフェイクだと思い込み続けていた。
そんな生活を約1年。
そんなゴミに、劇的な変化は訪れなかった
が、ちょっとしたきっかけがあり就職する事になった。
そしてそんな生活を抜け出す事に成功したのであった。
今こうして笑い話として書く事ができるのも、トラック運転手としての技術を手にしたからである。
この本は、その時の自分の背中を押してくれた一冊です。
もし同じ立場の人がいたらちょっと読んでみてください。
にーとら、トラック運転手になる編につづく...
(いつか書きます。)
(書きました。)