「うっせぇわ」という曲をご存知だろうか?
現時点で、今年を代表する曲の有力候補である。
何故か、この曲が嫌いな人が多いらしい。
何故なのか?調べてみた。
ちなみに、Adoが作った曲ではない
まず先に、意外と知られていないかもしれないが
この曲はAdoが作ったわけではない。
「17歳の女子高生のくせに社会人ぶってて痛いw」
みたいな意見もあったが、作詞をしたのはボカロPの「syudou」である。
「天才です」も自己申告ではなく他薦。
さらに言えば作詞作曲から編曲までsyudou。
極端に言えば「Adoが歌ってみた」みたいなもの。
前述の件に関して言えば、syudouは現在25歳で社会人経験者である。
漫画家とかによくある「サラリーマンになったことないやつのテキトーな社会人描写」ではなく、自身の経験に基づいたものと推測できる。ご安心あれ。
で、嫌われている理由
こちら、うっせぇわで画像検索した結果。
最近のヒット曲事情は、とくに人気曲に一極化する傾向にあるらしい。
うっせぇわがヒットし始める
↓
いち早く察知した歌い手やYouTuberが我先にとうっせぇわを歌う
↓
人気が加速
↓
みんな歌ってるから、という理由でみんな歌い出す
↓
人気が加速
こんな感じ。
そうしてうっせぇわが大ブーム。猫も杓子もうっせぇわ。こうなると、どんな曲でも食傷気味になる。それだけでも曲を嫌う理由としては十分。まして、やたらと耳に残る「うっせぇわ」。まずこれが前提。
痛い
うっせぇわを嫌う全ての意見の根本にあるのは、「痛さ」と思われる。
もちろん、うっせぇわ自体「普段おとなしいけどキレて誰も止められない層」に向けて作られた商品と思われる。コメント欄を見れば彼ら彼女らの琴線に見事に触れており、作戦は大成功である。
問題はこの曲が特大ヒットしてしまった事。
うっせぇわという曲が凄く流行っている
↓
とりあえず流行は押さえておこう
↓
なにこれ?
となるパターンが頻出しているらしい。
ここまでヒットさえしなければ、良くも悪くも「大ヒット曲」として幅広い層には届かなかった。
普段大人しくないけどキレない人からすれば、この曲は「痛い」と感じるらしい。
そしてコメント欄やTwitterの反応。それらが中二病警察のセンサーに引っかかり、うっせぇわのヘイトに繋がる。非常に理不尽である。
また、ここで二次災害が起こる。大喜利化してしまう事だ。「厨二病は卒業した」「冷静な立場で物事を見れる俺」のアピール材料として使われてしまう。
これは個人的な仮説だが、「厨二病は老若男女誰しも心の奥底に潜んでいる」と思う。礼儀や周りの環境やによって、強制的に仕舞われてしまう。中三になれば消えるものではない。それが厨二病だと思っている。
要は、羨ましいんだと思う。中二を免罪符に厨二病を曝け出せることが。
ゆえに大人たちは「俺にもそういう時期があったわ、もう卒業したけどww」と言わんばかりに説教をしたり茶化したり。本当は一緒に手足を飛ばしたい。でも、大人がそういう事を言うのはダサい。そんな不文律によって行動は遮られてしまう。
そしてそれさえも辟易した視聴者によって、うっせぇわのヘイトは雪だるま式に増えていく。
ぜひ一度、全ての先入観を取っ払って聞いてみてほしい。とてもいい曲だと思う。
厨二病は大人が患っていても良い。肩の荷を下ろして、心の奥底にある厨二を曝け出してみてはいかがでしょうか。
そんなわけで「夜に駆ける」オススメです。