先日活動開始した、こちらの歌手。
彼女にはとある秘密がある。気付いただろうか?
実は、このPVに写っている「Erina」は架空の人物。
映像部分大枠は、AIツールを用いて作られている。
背景の映像。
曲に合わせて歌っている女性。
その全てがAIによって生成されている。
もちろん作り手の技量もあるが、ここまでリアルになっているとは、技術の進歩に驚いた方も多いのではないだろうか?
そんな彼女は一体何者なのか、Erinaについてご紹介していこう。
Erinaの特徴
ヴァーチャルシンガープロジェクト Project Erina第一弾 ”You Are Not Alone” を公開しました!https://t.co/4LBikwdWQp
Erinaは架空のシンガーです、実在しません。
未来の月面都市に住んでます。〜クレジット〜
作曲→CHiRAL
作詞→CHiRAL
ボーカル→SynthesizerV
画像生成→Midjourney… pic.twitter.com/eCI6torBui— CHiRAL (@CHiRAL_the_RIOT) February 2, 2024
ヴァーチャルシンガーErina。
音楽プロデューサー「CHiRAL」による楽曲制作プロジェクトの一環である、架空のシンガー。
名前:Erina
年齢:20代
性別:女性
現住所:未来の月面都市
特徴:身体の一部が機械化されている
音楽ジャンル:エレクトロポップ
歌詞を含むサウンドプロデュースは、AIツールを使用せずCHiRALが全て自分で手がけており
Erinaの歌声はSynthesizerVによって作られている。
作曲:CHiRAL
作詞:CHiRAL
ボーカル:SynthesizerV
画像生成:Midjourney
モーション生成:Runway Gen-2
リップシンク:HeyGen
動画編集:CHiRAL
活動開始曲である「You Are Not Alone」
聴いた瞬間、まるで未来からの風が吹き抜けたかのような感覚に襲われた。Erina(SynthesizerV)の透明感のあるボーカルと、お洒落でファンク感あふれるサウンドが特徴的だ。キャッチーなメロディーが耳に残り、歯切れの良いパーカッションとリズムセクションが心地よいグルーヴを生み出している。
特に印象的なのは、全編にわたる英語の歌詞だ。近未来的な雰囲気をさらに際立たせており、言葉の響きが楽曲の雰囲気に見事にマッチしている。機械的でありながらも懐かしさや温かみを感じさせる不思議な魅力を持っている。
Erinaの今後の方向性
そんなErinaが先日、小島麻由美の「ショートケーキのサンバ」と、80年代ユーロビートの名曲、Michael Fortunatiの「Give Me Up」のカバー動画を発表した。これらの楽曲を通じて、Erinaの多面性と、CHiRALの音楽的幅広さが見えてきた。
「ショートケーキのサンバ」は、一転して可愛らしい曲だ。1曲目の「You Are Not Alone」がお洒落なエレクトロポップだったことを考えると、この邦楽カバーはErinaの音楽的な柔軟性を示している。SynthesizerVを用いた彼女の声が、この楽曲の明るくてキュートな雰囲気を見事に捉えており、聴く者を楽しい気持ちにさせてくれる。
一方で「Give Me Up」のカバーでは、80年代ユーロビートのエネルギッシュなリズムとメロディーをErinaがどう表現するかが聴きどころである。英詞のままカバーされたこの曲を通じて、Erinaの人物像が少しずつ明らかになってきたようだ。彼女の声がこのハイテンポな楽曲にマッチし、多様なジャンルをこなせるアーティストであることを証明しているように感じる。
可愛らしい邦楽から洋楽のユーロビートまで、異なるジャンルの楽曲を自身の色に染め上げるCHiRALのサウンドプロデュース力が、どれほどの底力を秘めているのか。これからの活動がますます楽しみになった人も多いのではないだろうか。
まとめ
AIシンガーErinaの動画を通じて、彼女の魅力やAIツールを用いた作品制作の可能性、そしてCHiRALの楽曲制作能力の高さや幅広さやが見えてきたはずだ。
Erinaは、最新のボカロ技術を駆使し様々なジャンルの楽曲を歌うことで、AIシンガーとしての新たな道を切り開いている。オリジナル曲「You Are Not Alone」や、カバー曲「ショートケーキのサンバ」と「Give Me Up」は、それぞれ異なる魅力を持ちながらも、ボカロとは思えない柔軟な表現力を見せてくれた。
AI技術の進化により、これまでにない表現やクリエイティビティが可能になっており、Erinaのようなキャラクターが実際に音楽シーンで活躍することは、もはや夢物語ではない。Erinaがその第一人者になってくれる事が、密かに期待できるのではないだろうか。
もちろん、その全てを支えるプロデューサーCHiRALの楽曲制作能力の高さや幅広さがあってのこと。
AI技術を駆使しながらも、音楽の根幹にある感情表現やメッセージを大切にしている事がわかる。AIツールへの造詣が深いながらも、音楽には一切AIツールを使わない姿勢から、音楽への深い情熱がうかがえる。その結果、技術的な側面だけでなく、人の心を動かす楽曲を生み出し続けているのである。
これからErinaとCHiRALがどのような作品を見せてくれるのか、目が離せない。