最近、ものすごく流行っている曲があるようだ。
そう。一般男性脱糞シリーズである。
人気Youtuberのゆゆうたの代表曲として知られているが、そもそもあれの元ネタは何なのか?
何故歌詞中に
「唐澤貴洋くん」
「授業中に出したら」
など盛り込まれているのか?
実話を元に作られたのか?
調べてみた。
一般男性脱糞シリーズの元ネタとは、そもそも何なのか?ゆゆうたが歌詞を書いたの?
「元ネタが気になって調べてみたけど、結局何が何だかわからなかった...」
なんて人も、ひょっとしたらいるのではないだろうか?
実はあの曲が出来た経緯は、かなり複雑で様々なネタが織り込まれている。
なので曲に関する重要な部分だけかいつまんで説明をしよう。
まず、あの曲が作られた動機としては「一人の男性に対する嫌がらせ」と思ってもらえれば良い。
その男性とは誰なのか?というともちろん一般男性である「唐澤貴洋くん」である。
大まかな流れとしては、こんな感じである。
1.とある男子高校生Hが、とある掲示板を3年もの間匿名で荒らす。これが全ての始まり
2.そんなある日、ついにHが特定をされる。仕返しに嫌がらせを受けまくる。
3.困ったHが弁護士を呼び反撃を図る。その弁護士が「唐澤貴洋くん」である。
4.だが唐澤貴洋くんが思いの外無能という事がバレ、Hと共に嫌がらせのターゲットにされる。
5.その一環として、曲を作られる
一つ一つ、重要なところだけ説明をしていこう
1.とある男子高校生Hが、とある掲示板を3年もの間匿名で荒らす。これが全ての始まり
詳しくは知らなくとも、この顔や「長谷川亮太」という名前を聞いた事がある人もちらほらいるのではないだろうか?
当時高校3年生。つまり高校3年間ずっと「2ch(現在は5ch)」という掲示板に書き込みを続けていた。具体的な内容については割愛するが、高校生の書き込みである事を考慮しても、多くの人を不快な気持ちにさせるような内容であった。
また、5chという掲示板は匿名で書き込みを行う事が慣例となっている。それはつまり、自己主張の場ではなく純粋に雑談や議論を行う場として活用すべき場所であるという事でもあった。だが長谷川亮太は「固定のハンドルネーム(コテハン)」を使用していた。それもまた反感を買う一因となっていたようだ。
多くの人を不快な気持ちにさせる内容と言ったが、明らかな荒らしや差別発言というよりも「誰も聞いてもいない自分語り」が主だった。大人たちが匿名で雑談をしている場に、急に現れた高校生が自分語りをして場を荒らしていく。それを3年間続けた事により日に日にユーザーたちの恨みを貯め続けていくのであった。
2.そんなある日、ついにHが特定をされる。仕返しに嫌がらせを受けまくる。
些細なきっかけから、長谷川亮太は特定をされる。
のちに住所すらも特定されてしまう。
名前、進学先の大学、高校、そして住所
これらが全て割れた状態であり、3年間もの間着実に貯め続けた恨み。
その時から長谷川亮太は様々な嫌がらせを長きに渡って受け続ける事となる。
その一つが↑の年賀状である。本人の家ならまだしも、近所の人にまで年賀状を送ったツワモノもいるらしい。
ちなみにそれは序の口であり、この先ありとあらゆる嫌がらせを受ける事になるが、それも主題とは関係ないため割愛。
3.困ったHが弁護士を呼び反撃を図る。その弁護士が「唐澤貴洋くん」である。
時系列で言うと長谷川亮太の名前は特定されたが、住所がまだ確定していない段階の話。
その時点でSNSなどから高校の同級生に拡散するような嫌がらせは受けていた。
それに困った長谷川は、弁護士を呼んで反撃を試みる。
実際に、ネットの書き込みなどから逮捕や訴訟を起こされるケースはある。長谷川亮太なりに一矢報いるつもりだったのだろう。
そして、長谷川亮太本人と思わしき人物がその事を掲示板に書き込む。
「弁護士を呼んだから覚悟しろ」
当時の反応としては
「やべぇ...弁護士は流石にやばい。許してください...」
「どうしよう訴えられる..」
といったような、弁護士に畏怖する反応が多数見受けられた。
4.だが唐澤貴洋くんが思いの外無能という事がバレ、Hと共に嫌がらせのターゲットにされる。
恐れていたのも束の間、徐々に「この弁護士、無能なんじゃね?」という事がバレてしまう。
そして嫌がらせはヒートアップしていく事となる。
ここで歌の話に戻るが、「唐澤貴洋くんが脱糞をした」という旨の歌詞。
これはどのような経緯で出来たネタなのか?
開示請求という言葉がある。
悪質な書き込みに対して、身元を特定する作業の第一歩である。
弁護士が仕事をするに当たって、悪質と思われる書き込みに開示請求を行うところから始まる。
そこでなぜか、「唐澤貴洋はうんこ漏らした」といった旨の書き込みに対する開示請求が頻発した。
ただの小学生レベルの悪口なのに、なぜそのような書き込みを進んで開示請求をするのか?
そこで、「本当のことを言われて怒ったから」といった邪推が生まれる。
そして「じゃあ、どのくらいの悪口までが開示請求されるのか?」とチキンレースが始まる。
そこで誕生したのが、のちに一般男性シリーズの歌詞として親しまれるこちらの書き込みである。
40 :風吹けば名無し:2012/10/04(木) 19:59:56.79 ID:dcrV2us/
唐澤貴洋(授業中に出したら学生生活終わるナリ…)
唐澤貴洋(そうだ、大声出して音をかき消すナリ!)
唐澤貴洋「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
先生「唐澤貴洋くん、ど、どうしたんだいきなり大声出して」
唐澤貴洋「なんでもな(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ
匿名であるため、書き込み主は不詳である。
したがってゆゆうたが作詞したわけではない。
余談だが、開示請求から裁判までのハードルはそれなりに高い。
実際に開示請求をされた書き込みはいくつもあったが、裁判まで発展することは結局無かったらしい。
5.その一環として、曲を作られる
そういった具合で、唐澤貴洋に対する嫌がらせは様々なバリエーションで行われる事となる。
目的の根本にあるのは、こちらのイラストと共に悪評を広める事で評判を下げる事である。
例えば唐澤貴洋を題材にしたボカロ曲を作れば、ボカロ好きな人たちに唐澤貴洋の存在と悪評を広める事ができるように。
その1つにMMDというジャンルがある。
キャラクターを動かしたり踊らせたりする事を楽しむジャンルである。
そして、それを題材にした優秀な作品を決める「MMD杯」という大会がある。
その大会に大量にエントリーする事により、唐澤貴洋の存在を広める事ができる。
そう思ったネットユーザー達の間で、唐澤貴洋モデルの作品を作成するブームが巻き起こる。
だが、制作の根幹にあるのは「個人に対する嫌がらせ」である。
MMDが純粋に好きな人からしてみれば、倫理的に良くないと思う人もいるだろう。
それに対する反論として
「ただの【一般男性】であり、適当に作ったらたまたま実在する弁護士に似てしまっただけ。」
という主張が広まった。初出は異なるが「一般男性」呼ばわりの元ネタはこちらである。
...で、巡り巡って曲となった。以上が「一般男性脱糞シリーズ」の大まかな誕生経緯である。
また、そのくらいの頃合いともなると、本来の嫌がらせの意図とは別に
「唐沢貴洋関連の作品を作る」事自体が流行り出すようになる。
なので、おそらくゆゆうたに悪意は無いと思われる。
割愛した部分が気になる方は、ぜひ「ハセカラ」で検索あれ。
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