両津「なにぃ!タピオカが大ブームだとぉ?」
両津「それは本当か中川!」
中川「えっ、先輩知らないんですか?今女子高生の間でタピオカがすごい流行っているんですよ」
麗子「両ちゃん、前に勧めたけど飲まなかったじゃない。「卵みたいだ」って」
両津「し、知らなかった..。あんな気味の悪い飲み物が本当に流行ってるなんて...」
両津「だが中川、こんなの飲み物に豆を入れただけだろ?」
中川「それが意外と美味しいんですよ。500円するんですがお店にはいつも行列が」
両津「ご500円!?こんなものに!?」
両津「ちょっとタピオカの原価を調べてみるか...」
両津「や、安い!一杯100円以下で作れるじゃないか!」
両津「!」
両津「ワシもタピオカを売って大儲けするぞ...」
中川「本当に言ってるんですか先輩...」
本田「せんぱぁ〜い、この前言ってたゲー」
両津「本田!いいところに来たな!タピオカ屋を始めるぞ!」
本田「えっ、何言ってるんですかせんぱい...」
両津「いいからさっさと行くぞ!ヘルメットを被れ」
本田「オラァァ行くぞ両津の旦那ァァァ!!!」
部長「なに!東京タピオカランドだと!」
中川「そうなんですよ部長」
中川「ちょっと前に始めたタピオカ屋がすごく人気らしくて...。」
中川「店舗を増やして売り上げが上がったと思ったら今度はテーマパークを作るって言い出して...」
部長「両津のバカが...」
ー1週間前ー
両津「ウッヒョー♪バカみたいに売れるじゃないか本田」
本田「はい!びっくりですねせんぱい!こんな卵みたいなものを入れた飲み物に500円だなんて」
プルルルル....
両津「おう左近寺!手伝ってもらって悪いな!そっちの売り上げはどうだ?」
左近寺「両津!今日も行列が止まらないぞ!ざっと30万は行ってるな!」
両津「ひひひ....4つの店舗で大体30万づつ、原価を引けば1日で100万円の売り上げか...!」
両津「こんなもん、増やせば増やすだけ売れるじゃないか。もっともっと増やして一攫千金を...」
両津「!」
両津「そうだ本田!いい事を思い付いたぞ!テーマパークだ!」
本田「テーマパークぅ?」
両津「そうだ!名付けて東京タピオカランドだ!どうだ?流行りそうな名前だろ」
本田「う〜ん、流石にテーマパークはどうなんですかぁ...?」
両津「良いんだよ絶対売れる!バカな女子高生なんてタピオカさえあればなんでも食いつく」
両津「早速白鳥に電話をして協力させるか...」
TV「来週オープンする東京タピオカランドが大きな話題を呼んでいます!」
両津「どうだ本田!ワシの言った通りだろ?」
本田「すごいですせんぱい...!東京タピオカランドって名前だけで色んなところで話題を呼んで、前売りチケットがあっという間に売れちゃいましたぁ♪」
両津「まぁ、テーマパークとは言ってもタピオカを売ってる店がたくさんあるだけなんだがな」
本田「他にも、タピオカの歴史とかタピオカと記念撮影とかタピオカ限定グッズとか、こんな適当で大丈夫なんですかぁ?」
両津「大丈夫だ、今の女子高生ならタピオカと名の付いたものにはバカみたいに食いついてくるからな」
両津「わははははは!初日の売り上げ500万円だぞ!」
本田「すごいですせんぱい!」
白鳥「やぁ貧乏人諸君、売り上げは500万円だが会場費と仕入れ代金で300万円かかっている。わかっているな?」
両津「そ、そんなかかっているのか...」
本田「最近、タピオカがブームになりすぎて、輸入日が高騰してるんですよぉ」
両津「ぐ....なんとか安く抑える方法はないのか...?」
両津「こんな卵みたいなもの安く買えそうなのに..」
両津「!」
本田「せ、先輩まさか...」
1週間後
両津「わはは!まさか本当に売れるとはな!」
本田「まずいですよ先輩...いくらなんでも本当にカエルの卵だなんて....」
両津「大丈夫だ本田。こいつらはバカだからタピオカだと思えば何でも買う」
両津「タピオカガエルの自家製養殖場でシロップに漬け込んだ両津特製タピオカ...これは良い商売だ」
本田「でも、タピオカガエルなんて本当にいるんですねぇ」
両津「あぁ、ワシもびっくりだ」
両津「よし、今日も売り上げ絶好調だ」
両津「さ、閉園時間だ。売れ残ったタピオカは冷蔵庫にしまっとけ。明日出すぞ」
本田「出し忘れて、孵化しちゃったりなんてねぇ」
両津「わはは、そんなまさかな。常温で放置でもしない限り絶対に孵らんしな」
・
・
・
中川「【...街中のゴミ捨て場からカエル大量発生。カエル卵からかえる。】」
麗子「一面だなんて両ちゃん、すっかり有名人だわね」
部長「あんなバカは知らん。ほっとけ」
※この物語はフィクションです。