「おい、眉村にウィンドブレーカー持っていってやれ」
という文言を聞いたことがあるだろうか?
みなさんご存知大人気野球漫画「MAJOR」にて
「米倉」というキャラが発したセリフである。
しかし、かれこれ15年近く昔のセリフであるため
・これがどういうネタなのか
・米倉とはどういう人物なのか
あまりよく知らない人も多いのではないだろうか。
というわけで、MAJORをあまりよく知らない人のために
米倉、そして「眉村にウィンドブレーカー...」について解説していこう。
「眉村にウィンドブレーカーを持っていってやれ」とは何か?MAJOR米倉とはどういう人物か?
まず、こちらが当該のコマ。
エースピッチャー「眉村」がヒットを打ち出塁する。
雨が降っていた為、塁上にいるとエース眉村が体を冷やす恐れがある。
米倉はそんな彼を心配し、ウィンドブレーカーを持っていくようベンチの選手に促すシーンである。
が、米倉もベンチ捕手であるため「お前が持っていけ」と読者のツッコミを買うこととなる。
(ちなみにレギュラー捕手の「佐藤寿也」が持っていった。それにより一層反感は増す)
とはいえこのシーン
監督(厳密にはマネージャー)と選手の間でトラブルが生じた関係で
話の進行上、「眉村」と「佐藤寿也」が2人で話せる場面を挟む必要があったと思われる。
加えて、比較的悪役だった米倉が動揺している事も演出の一部と思われ
必要に応じた「ウィンドブレーカー持ってってやれ」だと見受けられる。
ただ、それを踏まえた上でも拭い切れない「お前が持っていけ」感が
このシーンが語り継がれている一因になっている。
そもそもMAJORの米倉とはどういう選手なのか?
「ウィンドブレーカー...」を深く理解するために
米倉という選手について説明していこう。
実は米倉は、高校編しか出番が無い。
全巻数の10分の1程度である。
それでいて、高校編においても重要な人物というわけでもない。
野球の超名門校「海堂高校」には※特待生枠がある。
(特別待遇生徒の略。野球部に在籍していれば、学費が免除される待遇)
キャッチャーの特待生枠を、主人公のライバル「佐藤寿也」を差し置いて獲得した人物。それが米倉である。
そしてその1年後にレギュラーの座は奪われる。
基本的に悪役として存在し、
・色黒のスキンヘッドという分かりやすいキャラ付け
・「俺には未来が見える」という名言。未来ではちゃんとレギュラーを奪われる
・その名言を発した紅白戦に負け、試合後に捨て台詞で主人公サイドを煽る
(そして米倉より活躍した選手がそれを宥める)
・海堂高校のファンからは「黒いの邪魔!」と罵られる
と数々の名シーンを残し、見せ場ではしっかり噛ませ犬っぷりを発揮してきた名脇役である。
初登場時はそれなりに強キャラっぽい雰囲気だったため、
より一層米倉が語り継がれる一因にもなっているのでは無いだろうか。
MAJOR面白いので、読んだことない人はぜひ読んでみてね。
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