アバンティーズのエイジが亡くなってから早3ヶ月。
彼がいなくなった衝撃は、いまだに世間を騒がせ続けている。
ところで、エイジに関するスレッドが立つたびに
「メイウェザー」
「お前と戦いたかった...」
などの文言を目にする。
エイジとメイウェザーに何の関係があるのだろうか?
記憶にある限りは、特に共通点はなさそうな感じがする。
だが話の流れを見てみると、「メイウェザーがエイジとの試合を望んでいた」と読み取れる事が多い。
実際に、彼の検索候補には名勝負を繰り広げてきたライバルよりも上に「エイジ」の名前が上がる。
となると、多少の根拠も無くもなさそうだ。
果たしてその発言は本当なのか?調べてみた。
メイウェザーは「エイジ お前と戦いたかった」と本当に言ったのか?
軽く二人についておさらいしておくと、
メイウェザーはアメリカのプロボクサーである。強いのは間違いないが
身長173cm 体重65kg とアメリカ人の格闘家としてはそこまで恵まれた体格というわけではない。
だが、その才能は「200年に1人の天才ボクサー」と言われ
驚くべきことにその戦績は50戦50勝。無敗のまま5階級制覇した史上初のボクサーである。
マニアからすれば、満場一致で「世界最強のボクサー」として認識されていることだろう。
神童と呼ばれた那須川天心さえも子供扱いした大晦日の試合は記憶に新しいのではないだろうか。
そしてエイジ
身長176cm体重70kgと、日本人男性にしては大柄な部類だ。
体格が大正義とも言われる格闘技においてはメイウェザーよりも分があると言える。
しかし、公式プロフィールには格闘技にまつわる記載はない。
筋肉はあるようだがあまり好戦的な性格なわけでもなさそうだし、喧嘩慣れしているようにも見えない。
いや、仮にもし「実は結構強い」みたいなパターンだったとしても、さすがにメイウェザーは相手が悪すぎる。
一体なぜ、メイウェザーはエイジに一目を置いているのだろうか?
「エイジ お前と戦いたかった」の元ネタ
エイジが亡くなったと発表されたのは2019年1月4日
そのちょっと前くらいから、いわゆる「文字動画」というものが急激に流行りだした。
マツコデラックスが勝手に引退させられたり、タモリがガールズバンドに対し恫喝まがいの発言をした事にさせられたり、もはや噂レベルですらない「完全に言ってない」発言と共に写真を載せる悪質なサムネイルの動画が大量に出現した。
フォーマットとしては
・僅かに10分を超える長さ(広告量の為)
・過激な発言と共に写真を使用したサムネイル
・中身はほぼ0
・サムネ発言の伏線は「そんな事を言っているという噂もありますが、あくまで噂は噂ですね♪」と濁して回収
である。
誰かがニュースになるたび
「また文字動画の餌食になるな...」
「あーあ、こいつは文字動画行きだな」
となるパターンが確立されてきた頃合いだった。
御多分に漏れず、エイジの死が発表された直後、
エイジどころかアバンティーズすらその時知ったであろう文字動画Youtuberたちが
エイジのスネをかじるために一斉に口を開いた。
この辺に関しては、まぁそれっぽい事は確かに言っている。
流石に人の死に関する事だけあって、悪質なフェイクニュースで再生数を掠め取る事は良心の呵責に耐えられなかったのだろう。
だが、雨後の筍のように湧き出てくる文字動画。
ヒカキンサムネの一部だけでもこの量である。
となると、やはりインパクト重視で差別化を図らざるを得なくなるわけだ。
...と言った具合に、不謹慎でなければ
徐々に何でもアリになってくる。
そしてメイウェザーが登場
こちらがエイジメイウェザー関連の全ての元ネタである。
もう言うまでもないが、作り話である。
というか「なんて話があったらなぁ〜」と騙す気すらない締め方である。
そもそも何故メイウェザーなのか?
今までの登場人物の傾向としては、少なくとも申し訳程度の関連が当人とあったり、当人の活動分野の絶大な権力者がエントリーすることが多かったがメイウェザーはYoutuberでも国家権力者でもない。エイジも格闘家でもアメリカ人でもない。
わからないが、あまりの関連性の無さがネット民のツボに入ったのだろう。
この動画をきっかけにメイウェザーは、文字動画の重要登場人物に勝手にエントリーされてしまう。
果たして次は誰と戦う事になるのか。今後の動向に涙が止まらない。
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