最近、主にニコニコ動画を始めとする界隈を中心にやたらと見かける単語がある
そう、「トリコ最終回構文」だ。
「ちなみにトリコは最終回で暴走したトリコを小松が泣きながら調理して連載終了」という文言。
本当にそんな終わり方なのか?
・いったい、どんな意味なのか?
・元ネタは存在するか?
由来を調査してみた。
トリコ最終回構文の元ネタとは?
まず、トリコの最終回をU-NEXTで実際に読んでみた。
全然違った。
ネタバレになるので伏せるが、少年漫画によくある終わり方だった。
アニメに関しても、言われているそれとは全く違った。
そもそも、全編通して小松がトリコを調理するシーンなど存在しなかった。
となると、一体なぜトリコ最終回構文のような事が言われているのか?
元ネタはまとめサイトなどに書かれたデマらしいが
それの元となったであろう要素がいくつか見つかったため考察してみる。
なぜ「ちなみにトリコは最終回で暴走したトリコを小松が泣きながら調理して連載終了」と言われているのか?
トリコ最終回構文が流布している理由について、3つほど裏付けになりうる事項がある。
・トリコ作者の前作の終わり方について
・「GOD」の正体
・途中の失速
まず、1つ目。
トリコの作者「島袋光年」は、トリコ連載開始前に
「世紀末リーダー伝たけし」という漫画を連載していた。
ギャグ漫画として一定の地位を獲得し、連載も6年目を迎えようとしていた
が、連載開始6年目の2002年8月7日、とある理由により
連載真っ只中に、急遽打ち切りとなる。
そんな過去もあり、定期的に立っていた「トリコの最終回予想」の雑談では
たけしが打ち切りとなった理由を絡めたネタがお約束となっていた。
(それが言いたいだけと思われる故、最終回予想は定期的にされていた)
トリコ最終回構文の予想
また、トリコにおけるラスボス的立ち位置の「GOD」というキャラがいる。
その美味しさは、戦争を止めた事さえあるレベルだとか。
捕獲レベルは10000であり、その正体が謎に包まれていた。
「GOD」を食す事がラストと予想されており、「GODの正体は、実はトリコ」という予想もちょくちょくされていた。
その場合、トリコを食す事となる。そこから「最終的にトリコを調理する」着想が得られていたのではないだろうか。
また、トリコを知らない人のために
端的に盛り上がり方を説明すると
「最初の方はめちゃくちゃ面白い。途中からインフレなどによってつまらなくなり、最終的にはそこそこまとまった」
といった感じ。
(※あくまで個人的な見解)
インフレの尺度を表す1要素に、「捕獲レベル」がある。
捕獲レベルとは、獲物を仕留める難易度を表した値である。
捕獲レベル1でさえ「猟銃を持ったプロのハンターが、10人がかりでやっと仕留められる」程のもの。
それが最終的に10000に至るワケである。もちろん序盤は捕獲レベル10程度でも大物として扱われていた。
そんな感じで、序盤の人気は凄まじかった。
ジャンプの看板漫画に挙げられる程の域に達していた。だが中盤の失速により多数の離脱者を生んだ結果
「トリコ最初の方は読んでたけど、最終回はよく知らない」
という人を生み、トリコの架空の最終回がのさばっているのではないだろうか?
以上の要素が、トリコ最終回構文を生んだ要因になっているのではないだろうか。
トリコ最終回構文のTwitter上の反応
トリコ最終回構文についてのtwitterの反応はこんな感じ
ちなみに鬼滅の最終回は暴走したトリコを泣きながら炭治郎が調理し船が爆発して第3部完
— ku- (@ku75175918) October 31, 2020
本当は、 トリコの最終回でトリコが小松の事がGODだと気づいて小松を泣きながら食べて連載終了
— えれくとらむ (@hyperion124) October 31, 2020
ちなみにトリコは最終回で暴走したトリコを小松が泣きながら調理して連載終了ってのはマジ pic.twitter.com/T5bv9YpmXv
— シグマス (@sigumasu) October 21, 2020
いかがだったでしょうか?
トリコ最終回構文、是非とも貴方も日々の生活に使用してみてはどうでしょうか?
ちなみに冒頭で紹介した U-NEXT、無料体験だけでアニメトリコも全部見れて漫画の方のトリコも数刊読めるのでオススメ。
※あなたにはこちらの記事もオススメです。